金属スクラップ図鑑

並銅(並故銅)とは?

並銅(並故銅)とは?
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並銅(並故銅)とは?

並銅(並故銅)とは、純度や質は上銅と比べてやや落ちるものの、それでも高い水準を維持しています。一部の劣化や外部からの付着物が見られますが、これらは通常の使用や経年によるもので、銅本来の特性を大きく損なうほどではありません。また、その再利用にあたっては一定のクリーニングや分別処理が必要となります。これにより、並銅の買取価格は上銅と比べて若干低くなりますが、まだ高価な部類に入ります。

  • 銅の純度はまだ高いが、上銅に比べてやや低下している
  • 時間の経過や使用による劣化が見られる
  • 付着物がある程度存在する
  • リサイクルや再利用の際には、一定の清掃や処理が必要となる
  • 上銅に比べて買取価格は若干低いが、それでもまだ高価な部類に入る

上銅、並銅、込銅、下銅の違い

「上銅(上故銅)」とは、最高純度の銅で、新品同様の状態であることを示しています。これは劣化がなく、付着物も一切ない状態の銅で、もっとも価値が高く買取価格もそれに見合ったものになります。

しかし、この上銅が時間の経過や使用によって劣化したり、あるいは外部から何らかの物質が付着したりすると、「並銅(並故銅)」にランクダウンします。この状態の銅は、純度はまだ高いものの、上銅に比べて多少の劣化や付着物が見られるため、買取価格は若干低下します。

更に経時劣化が進行し、付着物も増えると、次に「込銅」に分類されます。この段階では、銅自体の性質は保たれていますが、劣化や付着物によりその価値は大幅に低下し、それに伴い買取価格もさらに下がります。

最後に、「下銅(下故銅、2号銅)」は、劣化が最も進行し、付着物も多い状態の銅を指します。これは、リサイクルや再利用の際には最も多くの手間やコストがかかるため、買取価格は最も低くなります。

以下は、上銅、並銅、込銅、下銅の違いの一覧です。

種類 特性 純度 付着物 買取価格
上銅(上故銅) 最高級の銅。新品同様の状態で、付着物はない。 最も高い なし 最も高い
並銅(並故銅) 高級の銅。劣化や付着物が少し見られる。 高い 少量 高い
込銅 標準的な銅。劣化や付着物がより多く見られる。 中程度 中程度 中程度
下銅(下故銅、2号銅) 低級の銅。劣化や付着物が最も多い。 低い 多い 最も低い

上銅は最も純度が高く、付着物もなく、買取価格も最も高いです。一方、並銅は純度がやや落ち、付着物も少し見られますが、買取価格はそれでも高い水準を保っています。込銅は劣化や付着物がより顕著になり、買取価格もそれに応じて下がります。下銅は最も劣化が進み、付着物が多く、買取価格も最も低くなります。

並銅の買取価格、相場について

並銅(付着物がある銅パイプなど)の場合、リサイクルする前にこれらの付着物を取り除く必要があります。この付着物が何であるかによりますが、一般的には油分、塗料、ゴム、プラスチックなどが考えられます。これらを取り除く作業は、リサイクルプロセスの一部となり、それにかかる時間、労力、設備のコストが発生します。その結果、買取価格はこれらのコストを反映して低く設定される可能性があります。

付着物が取り除かれた銅パイプの場合、リサイクル業者は直接溶解・精製のプロセスに移ることができます。このような銅パイプは、付着物の除去というステップをスキップできるため、その再利用はより効率的で、リサイクル業者にとってのコストも抑えられます。その結果、付着物が取り除かれた銅パイプは、その省略された作業ステップと節約されたコストを反映して、より高値で買取られる可能性があります。

但し、付着物を取り除く作業は、その性質によっては手間と時間、特殊な設備や資材を必要とすることがあります。例えば、銅パイプに強固に結合した油分や塗料を除去するためには、特殊な洗浄剤や機械的な研磨が必要になるかもしれません。また、銅パイプに付着したプラスチックやゴムのような物質を取り除くには、適切な手段でこれらを剥がす必要があります。

これらの作業は、材料や設備、労働時間のコストが発生します。これが高額になると、その分を買取価格に上乗せできるほど、銅パイプの買取価格が高くなるわけではないかもしれません。つまり、銅パイプの清掃にかかるコストとその清掃後の買取価格の増加分を比較したとき、付着物をそのままにした状態で銅パイプを売却する方が、結果的にはコストパフォーマンスが良いという事態が起こり得ます。

参考 並銅とエアコンの配管について

エアコンの中で働いている冷媒という液体は、熱を運ぶための重要な役割を果たしています。部屋の暑い空気を吸い込み、冷媒を介して熱を排出する一方で、冷たい空気を部屋に送り込むためのメカニズムを持っています。この冷媒の運動をスムーズにし、その働きを最大化するためには、適切な材料で作られた配管が必要です。

その点で、銅パイプがエアコンの配管によく使われています。銅は非常に優れた熱伝導性を持っているため、冷媒がエアコンの内部を循環する際に、熱を効率よく運ぶことが可能です。この熱伝導性により、エアコンは効果的に冷房・暖房を行うことができます。

さらに、銅は耐腐食性も持っています。エアコンの使用過程で湿度が高まったり、冷媒自体が配管に影響を与える可能性があります。しかし、銅パイプはこれらの環境でも錆びたり劣化したりすることが少ないため、長期的に安定した性能を保つことが可能です。

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